トロイ観光の玄関口「チャナッカレ」市内と周辺のおすすめ観光スポット8選

チャナッカレは、ダーダネルス海峡を挟んで、ヨーロッパとアジア大陸にまたがる県です。チャナッカレの有名な観光地と言えば、トロイ遺跡。市街地は、トロイ遺跡への玄関口として知られ、多くのツアー客が訪れます。トロイ遺跡以外にも、ダーダネルス海峡や北エーゲ海を臨むチャナッカレには見どころがたくさん。今回は、チャナッカレ中心部と周辺の見逃せないおすすめ観光スポットを紹介します。

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チャナッカレとは?

ヨーロッパとアジアを結ぶ要所

イスタンブルからバスで約6時間、トルコ北西部に位置するチャナッカレ。ダーダネルス海峡は狭く、たった30分で渡ることができますよ。頻繁にフェリーが行き交い、ヨーロッパとアジアを結ぶ交通要所となっています。ヨーロッパ側は、ゲリボル半島と呼ばれ、近代トルコを語る上で重要な場所です。第一次世界大戦中、ゲリボル半島で、当時将軍だったアタテュルク率いるオスマン帝国軍が、激戦の末連合軍に勝利しました(ゲリボルの戦い)。この勝利のおかげで、トルコの領土を守ることができたのです。現在でも戦勝記念と戦死者追悼記念式典が毎年行われています。

icon-arrow-circle-downチャナッカレの地図

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チャナッカレ市内の観光スポット

時計塔

チャナッカレのシンボル

高さ20m、5階建ての時計塔は、チャナッカレのシンボル的存在。約100年前に造られた歴史ある建造物です。市内観光の中心拠点となる場所にあり、周辺には、レストランやお土産屋が立ち並んでいます。チャナッカレ名物のペイニル・ヘルワスやシーフードレストランも多くありますよ。ダーダネルス海峡からもすぐそば。対岸行きのフェリー乗り場が目と鼻の先にあります。夜はライトアップされ、昼とは違った幻想的な雰囲気を楽しむことができますよ。

チメンリッキ城塞公園と海軍博物館

第一次世界大戦の資料館


出典:Maarten Sepp, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

ダーダネルス海峡を望むチメンリッキ城塞公園は、時計塔から200mの場所にあります。要塞は、15世紀に造られたもの。要塞内は、ゲリボルの戦いを記念した海軍博物館になっています。第一次世界大戦に関する写真や遺品などが展示されていますよ。海軍管轄の軍事施設のため、館内の撮影は禁止。要塞周辺には、第一次世界大戦で使われた大砲や戦車などがずらりと並んでいます。公園の敷地は広く、散歩にも最適。海に沈む夕日が綺麗な場所としても知られているので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

アイナル・チャルシュ

チャナッカレ土産が買える


出典:Dardanel17 – Own work, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

チャナッカレ土産を買うなら、アイナル・チャルシュがおすすめ。 キリムやアクセサリー、トロイの置物など売られているお店が所狭しと並んでいます。アイナル・チャルシュは、1890年に造られたアーケードタイプの市場。ゲリボルの戦いの影響で、長い間廃墟状態でしたが、1960年代に改装され、再び活気を取り戻しました。土産だけではなく、日用品や食料品も揃う市場です。観光客や現地の人で賑わうスポットですよ。

海岸沿いの遊歩道

トロイの木馬に注目

ダーダネルス海峡沿いに続く遊歩道は、絶好の散歩コース。時計塔近くのフェリーの乗り場から、北へ歩くと、ハリウッド映画「トロイ」で実際に使用されたトロイの木馬が置かれています。結構大きいので迫力がありますよ。トロイ遺跡にある木馬よりもリアリティがあるかもしれません。木馬前は、観光客の写真スポットになっています。遊歩道沿いには、オープンカフェやレストランがたくさん。海を眺めながら一息つくのもおすすめです。

ゲリボル半島国立歴史公園

ゲリボルの戦いの戦死者を称えた公園


出典:flickr photo by Jorge Láscar

チャナッカレ中心地の対岸にあるゲリボル半島国立歴史公園。ゲリボルの戦いで亡くなった50万人の兵士称え建設されました。ゲリボル半島は、第一次世界大戦中、当時将軍だったアタテュルク指揮の下、激戦の末、連合軍に勝利を収めた歴史的な場所です。公園内には、56のトルコ人記念碑と35の外国人墓地、記念碑があります。一兵卒記念碑は見所の一つ。オスマン軍の兵士が、負傷したオーストラリア兵士を救出したという話を基となっています。

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チャナッカレ周辺の観光スポット

トロイ遺跡

シュリーマンが発見した遺跡

ギリシャ神話「トロイの木馬」は、紀元前に書かれた叙事詩「イリアス」の出てくるエピソード。19世紀に入り、トロイは実在すると信じたドイツのシュリーマンによって、トロイ遺跡は発見されました。現在も発掘が続いている遺跡です。1998年には、世界文化遺産に登録されていますよ。トロイの遺跡には、全部で9つの時代の街があります。震災や戦争によって、盛衰を繰り返してきたためです。大部分が遺跡後しか残っていないため、説明がないと何の遺跡かわからないかもしれません。歴史を学んで訪れることをおすすめします。入口にある巨大な木馬は、中に入ることができますよ。

ギョクチェ島

トルコ最大の島


出典:Mehmet Ergun via Wikimedia Commons

北エーゲ海に浮かぶトルコ最大の島。豊かな自然が残る島で、チッタスロー(スローシティ)に登録されています。静かな時間が流れているので、のんびりと過ごすことができますよ。海水浴やダイビングも楽しめます。しかし、北エーゲ海の水温は低めなので、海に入る場合は夏がおすすめ。以前はギリシャ領だったため、現在もギリシャ人が住んでいます。家屋や教会、食事などギリシャ文化が色濃く残る島ですよ。ゲリボル半島のカバテペからフェリーで約2時間で到着するので、日帰り観光が可能です。

ボズジャ島

カラフルな街並みの中でワインを楽しむ

ワインの産地として有名な島。ギョクチェの南東にある島で、ゲイクリからフェリーの定期便が出ています。夏は多くの観光客で賑わっていますよ。カラフルで可愛らしい建物が立ち並び、いたるところで目にする壁面アートはとてもおしゃれ。女子旅にぴったりの島ですよ。中心地から少し離れると、ブドウ畑が広がっています。毎年9月にはぶどうの収穫祭が開催されていています。島はこぢんまりとしていて、一日もあれば周れますよ。ワインやシーフードに舌鼓しながら、エーゲ海でのんびり過ごしてみませんか。

まとめ

観光もリゾートも楽しめる

チャナッカレは、トロイ遺跡や国立歴史公園など歴史的な重要スポットがたくさんあります。市内の海沿いでは、カフェや市場で賑わいグルメもショッピングも楽しめますよ。チャナッカレ名物のペイニル・ヘルワス(チーズのスイーツ)とサーディンは特におすすめ。観光の合間に、ぜひ味わってみてくださいね。時間がある方は、ちょっと足を延ばして、北エーゲ海の島でのんびり過ごしてみませんか。トルコ内陸部とはまた違った旅が楽しめますよ。

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