トルコは世界第6位の観光大国。イスタンブールやカッパドキアは日本でもよく知られている観光スポットです。
でも、トルコってどんな国なの?とギモンを持っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、トルコの言語や宗教、食べ物など旅行前に知っておきたい基本情報を解説していきます。
目次
トルコの概要
日本の約2倍の国土
国 名 | トルコ共和国(日本語)、Republic of Türkiye(英語)※ |
首 都 | アンカラ |
面 積 | 約78キロ平方メートル(日本の約2倍) |
人 口 | 約8,500万人 |
公用語 | トルコ語 |
宗 教 | イスラム教 |
通 貨 | トルコリラ |
日本との時差 | ‐6時間 |
※以前の正式名称はTurkeyだったが、2022年以降Türkiye(テュルキエ)に変更
トルコはどこにある?
ヨーロッパ大陸とアジア大陸にまたがる
トルコはヨーロッパ大陸とアジア大陸にまたがり、文明の十字路とも呼ばれる国です。
ヨーロッパ大陸はごく一部で、国土の約95%大部分はアジア大陸です。
両大陸を隔てるのはボスポラス海峡。イスタンブール発着のボスポラスクルーズは観光客に人気のツアーです。
隣接する国はブルガリア、ギリシャ、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン、イラン、イラク、シリアの8か国。
また、マルマラ海、エーゲ海、地中海、黒海と4つ海に囲まれているトルコには、リゾート地も多くあります。
トルコはアジア?ヨーロッパ?
アジアであり、ヨーロッパでもある
トルコはアジアとヨーロッパどちらの要素も持っています。
国土の大部分がアジア大陸であり、トルコ民族はもともと中央アジアからきた民族。日本では、公式にトルコを西アジアに分類しています。
しかし、ヘルシンキ宣言への署名やNATO加盟など、政治的にはヨーロッパに近い面もあります。
また、サッカーのFIFAワールドカップはヨーロッパ枠で出場しています。
トルコの言語は?
公用語はトルコ語
公用語はトルコ語。
その他、クルド語、ギリシャ語、アルメニア語話者もいますが、その多くがトルコ語と併用しています。
トルコ語はテュルク諸語に属し、中央アジアの言語とよく似ています。
トルコ語のアルファベットは29文字(母音8、子音21)。
文法は日本語と同じく、主語・述語・動詞の順で、日本人にとっては入りやすい言語かもしれません。
観光地では英語が通じる場所が多く、中には日本語を話す人もいます。
しかし、ローカルな場所ではトルコ語のみと思って行動するのがいいでしょう。
大文字 |
A B C Ç D E F G Ğ H I İ J K L M N O Ö P R S Ş T U Ü V Y Z |
小文字 |
a b c ç d e f g ğ h ı i j k l m n o ö p r s ş r u ü v y z |
※ラテン文字のQ, W, Xは外来語のみに使用
トルコの宗教
国民の98%がイスラム教
国教はイスラム教で、国民の98%がムスリムです。
どこに行っても必ずモスクがありますし、1日5回アザーンが鳴り響きます。
豚肉は食べませんし、人によりますが断食もします。
イスラムのお祭り(バイラム)は、日本で言うお正月のようなもの。
犠牲祭と砂糖祭の時期はお休みになる場所も多いので気を付けましょう。
また、モスクに行く際、露出をしない、女性は髪をスカーフで覆うなどマナーを守りましょう。
トルコの料理
肉から魚、野菜料理まで豊富
トルコ料理は世界三大料理の一つ。
その理由として、オスマン帝国時代に世界各地から食材やスパイスを輸入し、宮廷料理を発展させたことが挙げられます。
主食はパンで、その消費量は世界一位。
料理にさまざまなスパイス使いますが、それほどスパイシーでなく、程よい味つけです。
ケバブやキョフテ(ハンバーグ)など数多くの肉料理の他、海に囲まれた国なのでイワシやサバ、ムール貝などを使った魚料理も豊富。
また、トマトやナスなどを使った野菜料理も多く、煮込み料理にはトマトペーストをよく使用します。
トルコ語が語源とされるヨーグルトの消費量は世界トップクラス。
甘みは加えず、ソースやサラダなどに使います。
塩味の利いた「アイラン」は、トルコ国民定番のヨーグルトドリンクです。
トルコの治安
スリや詐欺に注意
トルコの観光地は危険ということはなく、安心して観光できます。
しかし、スリや詐欺などは多く、日本語でフレンドリーに話しかけてくる人にも注意が必要。
バッグを前に持つ、誘われてもついていかないなど、気を付けて観光しましょう。
トルコの観光
外国人旅行者数ランキングで世界第6位
トルコは外国人旅行者数ランキングで世界第6位(2019年)の観光大国です。
日本ではイスタンブール、カッパドキア、エフェスやパムッカレなど、世界遺産のある都市が人気ですね。
実は、トルコはリゾート地としても名高い国。美しいビーチに与えられる認証「ブルーフラッグ」の登録数は、500か所以上と世界トップ3に入っているんです。
エーゲ海方面はヨーロッパから、地中海方面はロシアからの観光客が多く、夏は外国人観光客で賑わいます。
なかでも、アンタルヤやボドルムは人気のビーチリゾート地ですよ。
遺跡巡りにビーチに、いろいろな楽しみ方ができる国です。
トルコと日本の関係は
トルコは親日国家
トルコは親日国で、日本人だと言うと喜ばれることも良くあります。
日本とトルコ友好のきっかけとして2つの事件があげられます。
一つはエルトゥールル号遭難事件、もう一つはテヘランでの日本人救出事件。
2015年には、トルコ・日本の友好125周年を記念して、この2つの事件を題材にした映画『海難1890』が放映されました。
まとめ
日本の約2倍の国土を有するトルコは、地域によって雰囲気ががらっと変わります。
スリなどには注意が必要ですが、トルコ人は気さくな性格で、さらには親日家が多いため旅行しやすい国です。
遺跡にビーチ、トルコ料理などトルコにしかない魅力を見つけてみてくださいね。