イスタンブールから日帰りで行ける!古都エディルネの基本情報とおすすめ観光スポット

トルコ最西端、ブルガリアとギリシャ国境の町エディルネ。かつては、アドリアノープルの名で、オスマン帝国の都として栄えました。現在は、古き良き街並みを残すのどかな町です。そんなエディルネの最大の見どころと言えば、世界遺産であるセリミエ・ジャーミィ。トルコで知らない人はいない歴史的な建築家、ミマール・スィナンの最高傑作と言われるモスクです。今回は、オスマン帝国の面影を残すエディルネの基本情報とおすすめ観光スポットを紹介します。

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エディルネの歴史

オスマン帝国の古都

オスマン帝国最初の首都はブルサ、そして2番目の首都となったのが、現在のエディルネであるアドリアノープルです。世界史に度々登場する都市なので、アドリアノープルと言えばピンとくる人もいるかもしれません。アドリアノープルは、コンスタンティノープルへ遷都するまでの約100年間、オスマン帝国の首都として栄えました。遷都後も、アドリアノープルは副都として、ヨーロッパ領地拡大の重要拠点となりました。エディルネでは、現在もオスマン帝国時代に建てられたモスクや橋などが残り、当時の様子を垣間見ることができます。

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エディルネへの行き方

イスタンブールからエディルネへ

1時間に1本以上バスが運行

イスタンブールからエディルネまで、陸路で約2時間半~3時間。1時間に1本以上バスが運行しています。イスタンブールのバスターミナルは、エセンレルオトガルとアリベイキョイオトガルがありますが、旅行者にはエセンレルオトガルが便利です。チケットは、市内バス会社かインターネットで予約をするか、直接バスターミナルでの購入も可能。メトロ社やニリュフェル社で手配ができますよ。イスタンブールからエディルネへの道中、必ずではありあませんが、軍警察が検問をしている場合があります。身分証明書の提示を求められるため、パスポートを必ず身に着けておきましょう。

エディルネオトガルから市内中心部へ

バスかタクシーで

エディルネのオトガルから市内中心部へは、バス会社の無料バスが約30分毎に運行。その他にも、路線バス1T、3Aなどで中心部へ行くことができますよ。市内を走る電車はありませんので、バスかタクシーが主な交通手段となります。朝と夕方は、渋滞する可能性があります。特に帰りオトガルに向かう際は、余裕をもって移動してくださいね。

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エディルネ観光のおすすめシーズン

ひまわり畑を見たいなら初夏がおすすめ

エディルネの観光は一年中可能ですが、冬には雪が降ることも。春・秋は、日本と同じく温暖な気候で、観光しやすいです。観光プラスアルファの体験をしたいなら、夏がおすすめ。エディルネを含むトラキア地方はひまわりが有名。6~7月頃にかけて、一面黄色のひまわり絨毯が見られますよ。また、エディルネは、世界遺産でもあるオイルレスリングの聖地。毎年6~7月、オイルレスリングの全国大会が、エディルネのサライチ・スタジアムで開催されています。体にオイルを塗って戦う一風変わったレスリング。屈強な男たちの戦いを観戦してみるのもいいですね。

エディルネのおすすめ観光スポット

セリミエ・ジャーミィ

ミマール・スィナンの最高傑作

エディルネ最大の名所であるセリミエ・ジャーミィ。有名建築家ミマール・スィナンが設計し、自ら最高傑作と謳ったモスクです。「アヤソフィアのドームを超えるモスクの建築を」というセリム2世の要望に、スィナンが6年の歳月をかけつくり上げました。ドームの直径は31.5mと、わずかにアヤソフィアを上回ります。計算され尽くした造りで、市内主要道路からは4本のミナレットが重なるように見えますよ。均整の取れた姿は圧巻。内部は光がたっぷり入り込む設計になっていて、天井やタイルの装飾も華やかですよ。柱に描かれた有名な逆さチューリップにも注目です。

名称:セリミエ・ジャーミィ/Selimiye Camii
住所:Meydan, Mimar Sinan Cd., 22020 Edirne Merkez/Edirneicon-map-marker 
時間:8:00-18:00(礼拝時間を除く、季節により変動)

医学博物館

オスマン帝国時代の医学療法を再現


出典:CeeGee – Own work, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

バイェズィト2世の複合施設内の医学校を改装して造られた博物館です。複合施設は、1488年に建てられたもの。ほとんどが医療施設でしたが、中にはモスクや神学校などもありました。特に精神療法が有名な医療施設で、音楽やアロマによる治療が行われていたそうです。博物館にあるシファハーネでは、当時の療法について人形を使って再現されていますよ。医学博物館は、市内中心部から北西へ1km強離れた、バイェズィト橋を越えたところにあります。

名称:医学博物館/Sultan II.Bayezid Külliyesi Sağlık Müzesi
住所:Yeniimaret, 22000 Edirne Merkez/Edirneicon-map-marker 
時間:09:00-17:30
料金:5TL(2019年12月時点)

ウチュ・シェレフェリ・ジャーミィ

ねじり模様のミナレットが特徴的


出典:Dosseman – Own work, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

特徴は、1本のミナレットのねじり模様。オスマン帝国初期のモスクで、ミマール・スィナンの師匠であるミュスリヒッディン・アーが設計しました。南西のミナレットに3つのバルコニー(ウチュ・シェレフェ)があったことから、その名が付けられています。セリミエ・ジャーミィができるまでは、最も高いミナレットを持つモスクでした。セリミエ・ジャーミィから約300mと徒歩圏内です。

名称:ウチュ・シェレフェリ・ジャーミィ/Üç Şerefeli Camii
住所:Babademirtaş, 22000 Edirne Merkez/Edirneicon-map-marker 
時間:8:00-18:00(礼拝時間を除く、季節により変動)

エスキ・ジャーミィ

エディルネで一番古いモスク


出典:Özgür ZEYHAN via Wikimedia Commons

エディルネで最も古いエスキ・ジャーミィは、1414年に建てられました。セルジューク朝建築の影響を受けていて、内部のずっしりとした柱が特徴的です。隣接するベデステンはモスクの一部として建てられたもの。現在も現地の人で賑わう市場です。市内中心部のミマール・スィナン像のすぐ向かい側にあります。

名称:エスキ・ジャーミィ/Eski Camii
住所:Sabuni, Muafakathane Sokak No: 1, 22100 Edirne Merkez/Edirneicon-map-marker 
時間:8:00-18:00(礼拝時間を除く、季節により変動)

メリチ橋

12のアーチがあるオスマン建築

石造りで、12のアーチが特徴的。オスマン建築の橋で、風情ある景色が楽しめますよ。長さは263mあります。市内中心部からは徒歩で20分ほど。バスは頻繁に通らないので、徒歩以外ならタクシーがおすすめ。中心部から少し外れ、のどかな景色が広がる場所です。橋の周辺にはレストランやカフェがあるので、チャイを飲みながら、橋を眺めるのもいいですね。

名称:メリチ橋/Meriç Köprüsü
住所:Karaağaç Mahallesi, Meriç Nehri Sk., 26090 Odunpazarıicon-map-marker 

アリ・パシャ市場

エディルネ土産を買うならココ


出典:CeeGee – Own work, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

ミマール・スィナンが手掛けた市場。6つの門があり、約130店舗が軒を連ねています。全長約300m、サラチラル通りに並行して、南北に長細く伸びた市場です。観光客が多く訪れる市場で、お土産屋もずらりと並んでいますよ。アーチ状のアーケードになっているので、雨の日も暑い日も安心。エディルネ名物のアーモンド菓子やフルーツ石鹸が、お土産に人気です。

名称:アリ・パシャ市場/Ali Paşa Çarşısı
住所:住所:Alipaşa Çarşısı İç Dükkanlar No 36, 22030 Merkez/Edirneicon-map-marker 
時間:08:00-19:00(日曜 09:30-18:00)

まとめ

徒歩圏内に観光スポットが点在

セリミエ・ジャーミィの美しさは、トルコ随一と言われていて、一見の価値があります。他のモスクでは味わえないような神聖な空気が流れていますよ。多くの観光スポットは、セリミエ・ジャーミィから徒歩圏内。1日もあれば、十分周ることができます。ランチには、地元名物のレバー揚げがおすすめ。市内中心部には、レバー揚げのお店がたくさんありますよ。イスタンブールから日帰りでも行けるエディルネ。ぜひ足を運んでみてくださいね。

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