世界で最も美しいモスク「スルタンアフメット・ジャーミイ」を徹底解説

スルタンアフメット・ジャーミイは、トルコを代表する人気の観光スポット。
別名ブルーモスクとして親しまれ、世界で最も美しいモスクとも言われています。
トルコへ旅行するなら、まずここに行きたいという方も多いでしょう。
今回は、そんなスルタンアフメット・ジャーミイの歴史や見どころ、アクセス方法など徹底解説します。

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スルタンアフメット・ジャーミイとは

トルコを代表するモスク

スルタンアフメット・ジャーミイは、スルタンアフメット1世が造らせたモスクで、その名が付けられました。
ジャーミイとはモスクのことです。
モスク内部の青を基調としたイズニックタイルの美しさから、別名ブルーモスクとしても知られています。
イスタンブール旧市街は、イスタンブール歴史地域として世界遺産に登録。
中でもスルタンアフメット・ジャーミイは圧倒的な存在感を放っています。

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スルタンアフメット・ジャーミイへの場所・行き方

旧市街からの行き方

スルタンアフメット・ジャーミイがあるのは、観光の中心地である旧市街スルタンアフメット地区。
トラムヴァイのスルタンアフメット駅(Sultanahmet)すぐ近くにあります。
スルタンアフメット広場を挟み、スルタンアフメット・ジャーミイとアヤソフィアが向かい合うように建っていて、観光客でにぎわうエリアです。

旧市街に滞在する方は、徒歩かトラムヴァイで動くのがおすすめ。
スィルケジ方面からは、エミノニュ(Eminönü)かスィルケジ(Sirkeci)からトラムヴァイに乗れます。
その辺りからだと徒歩でも20分前後でスルタンアフメット・ジャーミイに行けます。
元気があれば、散歩がてら徒歩で行くのも選択肢の一つですね。

新市街からの行き方

新市街のタクスィムからは、フニキュレル(Funiküler、F1)でカバタシュに行き、トラムヴァイに乗り換えましょう。
カバタシュはトラムヴァイの始発駅なので、行き先を間違える心配もありません。
または、地下鉄でカラキョイまで行き、トラムヴァイに乗り換えてもOK。

イスタンブールは常に渋滞がある都市。旧市街は道幅も狭いです。
乗り物を使うなら、タクシーよりもトラムヴァイが便利。
トラムヴァイは、トプカプ宮殿やグランドバザールなど、主な観光名所の近くを通るので、観光にぴったりです。

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スルタンアフメット・ジャーミイの歴史

アフメット1世が造らせたモスク

スルタンアフメット・ジャーミイは、オスマン帝国第14代スルタン(皇帝)のアフメット1世が造らせたモスク。7年かけ1616年に完成しました。
アフメット1世は13歳で即位した若きスルタンです。
スルタンアフメット・ジャーミイの建築を命じたのはわずか19歳のときでした。
先に建つアヤソフィアやスレイマニエ・ジャーミイを越えるモスクをつくりたい、というスルタンの願望が込められています。

設計は、有名建築家ミマール・スィナンの弟子であるアフメット・アーによるもの。
なお、スルタンアフメット・ジャーミイの北側にはアフメット1世の霊廟もあります。

6本のミナレットは聞き間違いから

スルタンアフメット・ジャーミイにはある有名な話が残っています。
それは、スルタンが、金(アルトゥン)のミナレットにするようと命じたにも関わらず、聞き間違いで6本(アルトゥ)のミナレットが造られたというもの。

ミナレットの本数は、ある程度モスクの規模を示しますが、聖地メッカにあるカーバ神殿のミナレット数と並んでしまいます。
そこで、アフメット1世はメッカの権威を保つため、カーバ神殿に7本目のミナレットを寄贈しました。

スルタンアフメット・ジャーミイの見どころ

壮麗なイズニックタイルに注目

ブルーモスクと呼ばれるゆえんであるブルーを基調とした、イズニックタイルは必見。
約21,000枚ものタイルが使われていて、一枚一枚に緻密な植物や幾何学模様が描かれています。
直径約23.5mもの巨大ドーム、そしてステンドグラスで覆われた260枚の窓も圧巻。
どこを切り取ってもきらびやかで、いつもまでも見ていたくなる美しさです。
また、祈りの場があるがゆえの荘厳でピンとした雰囲気も感じられるのも、モスクの醍醐味です。

スルタンアフメット・ジャーミイを見学できる時間帯

礼拝時間以外に見学

開館時間は、夏期 08:30-18:30、冬期 08:30-17:00。
イスラム教では、1日5回のお祈りがあります。
そのため、お祈りの時間帯はイスラム教徒以外の人は中に入れません。
また、金曜日午前は集団礼拝があるため、昼過ぎまで入場不可。
お祈りの時間は、時期によって少しずつ異なります。
礼拝時間の目安は、下記のようなサイトで確認できます。
namazvakti.com

スルタンアフメット・ジャーミイでの服装やマナー

露出が少ない服装で

礼拝堂では土足厳禁のため、礼拝堂の入口で靴を脱ぐ必要があります。
靴袋が置いてあるモスクもありますが、靴入れ袋を持っていると便利でしょう。

また、女性は髪をスカーフで覆う必要があります。
スカーフの貸し出しもされていますが、スカーフ持参をおすすめします。

そして、男女ともに露出の多い服装はNGです。
短パンやノースリーブ、ミニスカートなどは肌が露出する服装は避けましょう。

なお、入場料はかかりませんが寄付形式です。入口付近に寄付金ボックスが設置されています。

スルタンアフメット・ジャーミイの改修工事の状況

2023年改修工事完了

2017年から大規模な修復工事が行われており、現在も継続中です。
内部の見学は可能ですが、全貌は見れない可能性があります。
工事は2022年中頃までと予定されていますが、具体的な日程はまだ発表されていません。

追記:2023年6月に修復工事が完了し、全面オープンしました。

スルタンアフメット・ジャーミイ周辺の治安

客引きやスリに注意

スルタンアフメット地区は特に観光客が多いエリアのため、客引きもいます。
日本語でフレンドリーに話しかけてくることもしばしば。
食事や観光案内に誘われ、その後じゅうたん屋で不本意に買い物をさせられる、ということも実際にあります。
トルコ人は本来優しくフレンドリーな民族ですが、観光地で話しかけてくる人には気を付けましょう。

また、スリにも注意が必要です。
モスクや博物館内でも自分の荷物は肌身離さず持ち歩き、体の前方、見える位置にバッグを持ちましょう。

スルタンアフメット・ジャーミイ周辺の観光スポット

近くに名所が点在

世界遺産エリアのだけあって、スルタンアフメット・ジャーミイ周辺にはおすすめ観光スポットが集中しています。
スルタンアフメットに行くなら、あわせて観光したい場所を紹介しましょう。

アヤソフィア:スルタンアフメット・ジャーミイと向かい合って建つ。ビザンツ時代の建物。2020年に博物館からモスクへと変わった。

地下宮殿:アヤソフィアのすぐそば。地下に広がる貯水池。逆さになったメデューサの像がある。※2022年6月現在休館中。

トプカプ宮殿:オスマン帝国時代の大宮殿。スルタンアフメットからトラムヴァイで1駅。ギュルハーネが最寄り。

考古学博物館:トプカプ宮殿の近くにある。世界最古の平和文書など貴重なものを多く貯蔵。

グランドバザール:スルタンアフメットから2駅、バヤズットにある巨大市場。お土産屋なども数多く並ぶ。

まとめ

壮大なモスクは一見以上の価値あり

スルタンアフメット・ジャーミイへ行ってまず驚くのが、迫力ある外観。
そして、内部の繊細でトルコらしい装飾は、息をのむ美しさがあります。
トルコの定番観光地ですが、一見以上の価値あり。
イスタンブールに行くなら、周辺観光スポットをあわせてじっくり見てまわりたい場所です。

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