トルコで人気の観光スポットと言えば、ブルーモスクやアヤソフィアなどに代表されるモスク。
美しい装飾やステンドグラスに圧倒される方も多いと思います。
しかし、これは何のため?と疑問に思うモスクの設備もあるのではないでしょうか。
今回は、モスク観光をより楽しむため、観光前に知っておきたいモスク用語やモスクに入る際のマナーを紹介します。
目次
モスクとは
イスラムの礼拝堂のこと
モスクは英語読みで、イスラムの礼拝堂のことです。
語源はアラビア語の「マスジド」。平伏する場所を意味しています。
本来の意味からすると、礼拝用のじゅうたん一枚あればモスクとなるわけですが、一般的には、イスラムの礼拝堂をモスクとしています。
トルコ語でも使われているジャーミイは、祈りのために集まる大きめのモスクのことをいいます。
アラビア語語源で、元々は人が集まる場所という意味です。
重要な金曜の集団礼拝
イスラムでは金曜日の礼拝を大切にしています。
通常、礼拝はモスクでしなければならないという決まりはなく、どこでもお祈りができます。
しかし、金曜日は集団礼拝として、モスクで礼拝することを薦められています。
そのため、金曜日の昼過ぎ頃までモスクに入れません。
スケジュールを立てるときに気を付けたいポイントですね。
見学前に知っておきたいモスク用語
キブラ
世界中どこにいても、礼拝は聖地であるメッカの方角を向いて行います。
そのメッカの方角のことをキブラといいます。
キブラとはアラビア語で「方角」を表しています。
ミフラーブ
キブラ(メッカの方角)を示すアーチ型の窪みのことで、モスク内の正面に設けられています。
礼拝はミフラーブを向いて行います。
ミフラーブ文様のじゅうたんもあり、モスク以外で祈りを行う場合に使用します。
ミンバル
ミフラーブの横にある説教壇。階段状になっています。
金曜の集団礼拝時、イスラムの指導者(イマーム)はここで説教を行います。
アザーン
礼拝時刻の呼びかけのこと。
トルコだけではなく、イスラム教の国に行ったことがある方は、街中に響き渡る詠唱のような声を聴いたことがあるかもしれません。
これは、礼拝が始まりますよ、呼びかけの合図アザーンなのです。
ミナレット
モスクの尖塔のこと。アザーン(礼拝の呼びかけ)はミナレットから行われます。
ミナレットの数に決まりはなく、通常は1~4本。
ブルーモスクとして有名なスルタン・アフメット・ジャーミイには6本ものミナレットがあります。
ウドゥ
イスラム教では清潔であることを大事にしています。
ウドゥとは、礼拝前に体の一部を清めること。
祈りの前、モスクの洗い場で、
手→口→鼻→顔→腕→髪→耳→足 の順に各3回ずつ水で洗います。
時間がないときなどは簡略化も認められています。
モスクでのマナー
土足厳禁
礼拝堂では土足厳禁。礼拝堂の入口で靴を脱ぐ必要があります。
靴袋が置いてあるモスクもありますが、靴入れ袋を持っていると便利でしょう。
また、ささっと脱ぎ履きできる靴がおすすめです。
露出の多い服装はNG
男女ともに露出の多い服装はNGです。
短パンやノースリーブ、ミニスカートなどは肌が露出する服装は避けましょう。
女性はスカーフで頭を覆う
女性は髪をスカーフで覆う必要があります。
モスクでスカーフの貸し出しをしているところもありますが、スカーフを持参していきましょう。
礼拝時間を確認する
アヤソフィアやブルーモスクなどほとんどのモスクでは、礼拝中の見学はできません。
1日5回の礼拝があり、時期によって少しずつ時間が異なります。
HPなどで礼拝時間が発表されているので、あらかじめ確認するとスムーズに観光できますよ。
また、集団礼拝がある金曜日の昼過ぎまでは、見学ができませんので注意しましょう。
また、礼拝時間以外にもお祈りをしている方がいますが、礼拝中の方にカメラを向けてはいけません。
まとめ
モスクの設備にも注目
世界でイスラム教の国は多くありますが、地域によって建築様式はさまざまです。
トルコのモスクは、ドームが美しく、また繊細な幾何学模様も見どころです。
ミフラーブやミンバルなど設備にも注目しながら、モスク観光を楽しんでみてくださいね。