古代ペルガモン王国の町「ベルガマ」のおすすめ観光スポット

ベルガマは、イズミル県北部にある、古き良きトルコの面影を残した小さな町です。古代は、ペルガモン王国として栄えました。2014年には世界遺産に登録。羊皮紙が開発されたり、当時世界最大の図書館があったりと当時最先端の文化が発信された場所です。今回は、ベルガマの観光スポットであるアクロポリスとアスクレピオンの見どころを紹介します。

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ベルガマ遺跡とは

学問、芸術、医療の中心地

ベルガマ遺跡は、紀元前3~前2世紀に栄えたペルガモン王国の都。アレキサンダー大王の死後、領地相続をしたリシマコスによって新王朝が造られましたが、リシマコスはすぐに戦死。その部下だったフィレタイロスが、遺産を手にし、ペルガモン王国を築きました。当時、学問や芸術、医療の中心地で、ギリシャとオリエント文化が融合したヘレニズム文化を基に繁栄しました。

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ベルガマへの行き方

イズミルを起点に

ベルガマへのアクセスは、イズミル起点がおすすめ。イズミルのオトガル(バスターミナル)からバスで、約2時間でベルガマに到着します。近郊列車Izbanを利用する場合は、アリア―駅まで行き、835番バスでベルガマへ。ベルガマのオトガルから市内へは、市内バスが運行しています。観光地のアクロポリスやアスクレピオンは市内中心地から少し離れているため、タクシー利用が便利です。

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ベルガマ遺跡の見どころ1:アクロポリス

ヘレニズム文化の集大成と呼ばれた場所

アクロポリスとは、ギリシャ語で小高い丘にある城市のこと。ベルガマのアクロポリスは、標高333mの場所にあります。アクロポリスの入り口までは、ロープウェイで上がることができます。当時は学問や芸術の中心地として知られ、ヘレニズム文化の集大成とも呼ばれた場所でした。

トラヤヌス神殿

ローマ皇帝ハドリアヌスが、先帝のトラヤヌスのために造った神殿。コリント様式ですべて大理石で造られています。現在も大理石の柱が残っていて、美しい彫刻を見ることができますよ。

図書館

約20万冊を所蔵していた図書館は、古代三大図書館の一つ。当時、ペルガモン同様に栄えていたプトレマイオス朝エジプトは、ペルガモンの文化的な繁栄を妬んだとか。そのため、エジプトは、当時書物の原料だったパピルスをペルガモンへ輸出禁止し、その繁栄を阻止しようとしました。しかし、ペルガモンは、パピルスの代わりとなる羊皮紙の開発に成功。羊皮紙の一大産地となりました。英語で羊皮紙を表す「parchment」は、ペルガモンが由来です。

劇場

急斜面のある丘を利用してつくられた劇場。収容人数万1人で、観客席は80段。劇場の舞台は、可動式だったそうです。音響効果も抜群でした。ベルガマの町並みを見渡せる絶景スポットでもあります。観客席は急こう配なので、風が強い日は飛ばされないよう要注意。

ゼウス⼤祭壇

劇場に隣接するゼウス⼤祭壇。ヘレニズム芸術の代表とされる神と巨人の戦いを描いた120mのレリーフがゼウス⼤祭壇にありました。レリーフは、ドイツの発掘隊によって持ち出され、現在はベルリンのペルガモン博物館に所蔵されています。

ベルガマ遺跡の見どころ2:アスクレピオン

再生のシンボルだったヘビの円柱は必見

アスクレピオンは、古代の総合医療センター。ペルガモンは当時、医療最先端の町でした。医学の父と言われるガレノスの出身もここベルガマ。再生のシンボルであるヘビのレリーフが描かれた円柱は必見です。ある病人が、ヘビの毒を飲んで死のうとしたところ病気が治ったという逸話が、再生のシンボルの由来。精神治療も盛んで、音楽療法やアロマセラピーなど多様な治療を行っていました。水が流れるトンネルと通るとなんとなく気持ちが落ち着くような気分になります。

まとめ

解説付きの観光でより楽しめる

「ペルガモンとその重層的な文化的景観」として世界遺産に登録されたベルガマ遺跡。アクロポリスやアスクレピオンをまわると、当時の高度な芸術や医療技術に驚かされます。どの遺跡にも物語があり、ガイドによる解説があったほうがより楽しめるため、ツアー参加がおすすめです。

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