古代から愛され続ける温泉地「パムッカレ」の行き方と見逃せないおすすめ観光スポット

トルコ語で「綿の城」を意味するパムッカレ。イスタンブル、カッパドキアに次いで、3番目に日本人に人気の観光地です。パムッカレエリアにある一見雪山のような白い塊・・その正体は巨大な石灰棚。パムッカレは、世界でも珍しい石灰棚に天然温泉が湧く景勝地なのです。歴史は古く、古代から温泉スポットとして親しまれてきました。今回は、そんなパムッカレの行き方や必ず見ておきたい観光スポットをご紹介します。

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パムッカレとは?

石灰棚に流れる天然温泉

パムッカレは、トルコ南西部のデニズリ県にあり、世界遺産に登録されています。実は、トルコは日本と同じく、温泉が多く出る国。数ある温泉の中でも、白い温泉が見られるのはパムッカレだけ。石灰成分を含んだ温泉水が地面に流れ、石灰が沈殿し、長い年月を経て、段々の白い丘が形成されました。古代から温泉保養地として栄え、現地の人に親しまれています。石灰棚の丘の上にはローマ遺跡やペルガモン遺跡が残っていて、当時の名残を見ることができますよ。

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パムッカレへの行き方

イスタンブールから飛行機で

イスタンブールからそのままパムッカレに向かう方は飛行機がおすすめ。最寄りの空港は、デニズリのチャルダック空港です。イスタンブルのサビハギョクチェン空港とイスタンブル空港から、それぞれ1日2~3便運航。空港からデニズリ市内まではバスで移動(約60km)。フライト時間に合わせて、バスが待機しています。バスは、全てデニズリ市内行き。パムッカレエリアに行く場合は、デニズリ市内手前で、ミニバスに乗り換えます。バスに乗る前にパムッカレに行くと運転手に伝えておきましょう。

 icon-arrow-circle-down チャルダック空港

イズミルからバスor電車で

イズミル方面からパムッカレへ向かう方は電車やバスを利用しましょう。イズミルからパムッカレまで、約4時間。バスは最低でも1時間に1本、鉄道は1日6本運行しています(2019年9月時点)。鉄道駅とオトガル(バスターミナル)は隣接していて、デニズリの中心部にあります。デニズリからパムッカレまでは、タクシーかドルムシュ(乗り合いバス)で。オトガルの地下1階から、パムッカレやカラハユット行きのドルムシュが出ています。

 icon-arrow-circle-down デニズリのオトガル&鉄道駅
※オトガル=Denizli Şehirler arası Otobüs Terminali

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パムッカレの観光ルート

北門か南門から入場

パムッカレの入り口は、北門、南門、パムッカレ村入り口の3箇所。パムッカレ村入り口から入ると、石灰棚を下から上へ上ることになります。パムッカレの景色を楽しむなら、上から眺められる、北門か南門から入りましょう。ヒエラポリス遺跡とアンティークプールは、石灰棚と同じ敷地内にあります。石灰棚に負けないくらい見応えがあり、あわせて観光したいスポットですよ。ゲートをくぐるとまず、ヒエラポリス遺跡が広がります。北門から石灰棚までは約1km、南門からは500m強です。アンティークプールには実際に入ることができますよ。ヒエラポリスや石灰棚の後に、ゆっくり満喫してみてはいかがでしょうか。

パムッカレの見どころ

石灰棚

歩道のみ立ち入り可能

白い段々の石灰棚に水が張る景色が美しく、パムッカレ目当てにトルコへ行く人もいるほど。日中だけではなく、夕日で赤く染まったパムッカレも必見。幻想的で日中とは違った顔を見せてくれます。石灰棚で泳ぐ写真がネットでよくあがっていますが、実際に入れる場所は歩道のみ。歩道にも温泉が湧いていて、歩きながら足湯を楽しめますよ。土足厳禁で、必ず裸足で入りましょう。流れが強い場所もあり、転んでビショビショになっている人も。足元には気を付けてくださいね。靴を入れる袋やタオルも忘れずに。

石灰棚/Pamukkale Travertenleri
住所:20190 Pamukkale/Denizliicon-map-marker 
時間:08:00-21:00(冬季~17:00)
※パムッカレ村入り口のみ6時からOPEN
料金:60TL(石灰棚共通チケット/2019年9月時点)

ヒエラポリス

古代劇場に注目

紀元前190年頃に、ペルガモン王国のエウメネス2世によって造られた都市で、温泉保養地として栄えました。円形劇場や教会、大浴場跡などの遺跡が見られます。注目はハドリアヌス帝によって造られた古代劇場。15000人収容できる劇場で保存状態はかなり良好で、見応えがあります。客席上部からの眺めがとても良いですよ。劇場は、南門から入り、南大浴場を右へ500mほど進んだところにあります。

名称:ヒエラポリス/Hierapolis
住所:20280 Pamukkale/Denizli icon-map-marker 
時間:08:00-21:00(冬季~17:00)
※パムッカレ村入り口のみ6時からOPEN
料金:60TL(石灰棚共通チケット/2019年9月時点)

パムッカレ・アンティークプール

温泉に沈むギリシャ・ローマ遺跡

珍しい温泉は石灰棚だけではありません。遊歩道から200mほど東に進んだ場所にあるアンティークプールもおすすめ。なんとこの温泉には、遺跡がゴロゴロと沈んでいます。ギリシャ・ローマ時代の遺跡の中で、泳ぐことができますよ。炭酸泉の天然温泉で、水温は35度前後。温水プールのような感覚です。透明度は高く、沈んだ遺跡をはっきり見れますよ。プールに入らず見学だけも可能。プールに入る方は、水着とタオルを持参しましょう。貴重品は必ずロッカーに入れてくださいね。

名称:パムッカレ・アンティークプール/Pamukkale Antik Havuz
住所:20190 Pamukkale/Denizli icon-map-marker 
時間:08:00-19:30(冬季~17:00)
※パムッカレ村入り口のみ6時からOPEN
料金:50TL(2019年9月時点)

パムッカレに必要な日数と宿泊エリア

1泊2日で十分満喫できる

パムッカレは、1日あれば十分観光が可能。石灰棚とヒエラポリスだけであれば、半日で回れます。あとは、アンティークプールに入るかどうかで滞在時間が変わってきますよ。パムッカレは小さな町で、町中に目立った観光スポットはありません。宿泊エリアは、カラハユットエリアがおすすめ。石灰棚の北側にある温泉街です。ほとんどの大型ホテルでは、温泉施設を完備。ゆっくり旅の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。日帰り観光の場合は、オトガルに荷物預り所があるので、ぜひ利用してみてくださね。

まとめ

温泉で旅の疲れをゆっくり癒せる

巨大な石灰棚が一番の目玉ですが、水が張っていなくて、がっかりする観光客もいます。放出する温泉量を調節しているため、特に冬は「ほとんど水がない」ということも少なくありません。また、写真通り純白というわけではなく、黒くくすみがかった場所もところどころに見られます。しかし、圧巻の景色を見られることには違いありません。石灰棚だけでなく、ヒエラポリスや温泉も必ず足を運びたいスポット。温泉の町パムッカレで、観光はもちろん、ぜひ温泉でもリフレッシュしてみてくださいね。

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