東京下北沢にある「ザ・モスク・コーヒー(THE MOSQUE COFFEE)」は日本で唯一のトルココーヒー専門店。
熱した砂でコーヒーを煮出すという伝統的な方法で、本格的なトルココーヒーが飲めるお店です。
ベーシックコーヒーをはじめ、スパイスコーヒー、アロマティックコーヒーと豊富なメニューがそろっています。
この記事では、本場のトルココーヒーが楽しめる「ザ・モスク・コーヒー(THE MOSQUE COFFEE)」のメニューや飲み方などについて紹介します。
目次
トルココーヒーとは
コーヒー粉を水から煮出す
トルココーヒーとはコーヒー豆の種類ではなく、淹れ方を指します。
一杯ずつジェズヴェという小鍋を使い、熱した砂でコーヒーを煮出すのが伝統的な方法です。
デミタスカップほどの小さなカップに煮出した粉ごとコーヒーを注ぎますが、飲むのはその上澄みだけ。
お菓子とお水をセットに提供するのがトルコスタイルです。
オスマン帝国時代から親しまれているトルココーヒーは、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
ザ・モスク・コーヒーとは
日本初のトルココーヒー専門店
トルココーヒーを出すトルコ料理店は日本にもありますが、トルココーヒーの専門店はここだけ。
下北沢の新しく開発された「下北線路街」にあり、周囲はおしゃれな雰囲気です。
もともと3年前にキッチンカーからスタートしたお店で、店舗ができたのは2022年7月。
トルコ雑貨がいたるところに飾られていますが、モダンな雰囲気もあり洗練された店内です。
内装は店主がデザインし、絵画やインテリア、カップまで自らトルコで買い付けてきたそう。そんな店主のこだわりが感じられるお店です。
熱した砂でつくる伝統的な方法で
ザ・モスク・コーヒーの特徴は、伝統的な方法である熱した砂からトルココーヒーを作っていること。
本場トルコでもガスコンロやトルココーヒーメーカーで作ることが多くなった今、伝統的な方法でトルココーヒーが飲めるお店は貴重ですね。
ベーシックコーヒーはトルコらしい伝統的なカップで淹れてくれるので、見た目も楽しめますよ。
ザ・モスク・コーヒーのメニュー
ベーシックなトルココーヒーからオリジナルコーヒーまで
メニューはベーシックコーヒー(ホット、アイス)、
スパイスコーヒー(カルダモン、シナモン、スターアニス)、
アロマティックコーヒー(ストロベリー、ローズ、ヘーゼルナッツ、ココナッツ) など。
アルコール入りトルココーヒーといったオリジナルもあります。
ラム酒入りミルクコーヒーはキッチンカーで人気のメニューだそう。
トラディショナルセットは、トルコのお菓子ロクム付き。
ピスタチオやオレンジ、レモン、ローズなど10種類以上のロクムから一つ選べます。
トルココーヒーの飲み方
最後まで飲み切らない
トルココーヒーはさとうの後入れはできないため、注文時に量を決めます。
量はさとう多め・普通・微糖・ブラックの4段階。
トルココーヒーは一般的なコーヒーと比べて濃いめなので、砂糖入りがおすすめです。
ふだんブラックを飲まれる方は微糖くらいがいいでしょう。
コーヒーの粉ごとカップに注ぐため、粉がカップの底に沈むのを待ちます。
そして、沈んだ粉は飲み切らず、液体部分だけを飲みます。
トルココーヒーには必ず水がセットになっているので、粉が口に入った場合は水を飲んで流しましょう。
ザ・モスク・コーヒーの味
口当たりのいいトルココーヒー
トルココーヒーを作る過程を間近で見られるのも楽しみの一つ。
専用の小鍋ジェズベを熱した砂の上に置き、じっくりと待ちます。
ブクブクと沸きあがったタイミングで、さっとカップに注ぐ場面が見どころです。
こちらのトルココーヒーは口当たりが良く、飲みやすいです。
トルココーヒーはきめ細かい泡立ちが美味しいとされていますが、泡立ちもばっちりでした。
オリジナルのラムミルクコーヒーは、ラムとコーヒーの相性が良くびっくり。リピートしたくなるお味です。
ザ・モスク・コーヒーの基本情報
下北沢駅から徒歩約6分
所在地:東京都世田谷区北沢1-45-27
下北沢駅から徒歩約6分、下北線路街沿いにあるrelordの向い側です。
営業時間:9:30-19:00、土曜のみ9:30-20:00、月曜定休
まとめ
店主はトルココーヒーに人一倍情熱を持った方。飲み方なども丁寧に教えてくれるので、初めての方でも気軽に足を運べますよ。
正統派のトルココーヒーから変わり種まで、いろいろな角度からトルココーヒーを楽しめるお店です。