ケバブはトルコを代表する料理の一つです。
最近では日本でもよく見かけますよね。
日本ではキッチンカーでよく見る「回るお肉」が、ケバブのイメージかもしれません。
しかし、ケバブの種類はそれだけではありません。
なんとトルコのケバブは100種類以上はあると言われています。
その中から、今回はトルコの代表的なケバブ料理7選をご紹介します。
目次
ケバブとは
ローストした肉などを指す
ケバブとはローストした肉や魚、野菜料理のことで、とりわけその肉料理を指しています。
お肉は羊、牛、とりを使用します。
トルコではほとんどがイスラム教徒なので、豚肉は食べません。
ケバブはアラビア語由来の言葉。
中央アジアや中東など広い地域で古くから食べられています。
トルコの代表的ケバブ7選
ドネル・ケバブ
まずは、日本でもおなじみのくるくる回るドネルケバブ。
ドネルとは「回る」という意味で、肉を串に重ね回転グリルで焼きます。
そして、お肉の表面をガシガシとのこぎりのような包丁でそぎ落とします。
エキメッキ(トルコのパン)に挟むか、ワンプレートで食べるのがトルコのスタイル。
ピタパンに挟むケバブは、ドイツ発祥の食べ方で、ドイツに渡ったトルコ人が考案したものです。
ジャー・ケバブ
出典:Eaeeae, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
ドネルケバブの元祖と言われるジャーケバブ。
ジャーケバブはドネルケバブの横向き版で、ジャーと呼ばれる串で炭火焼きにします。
ラム肉を使用しますが、中でも太めの子羊の肉を使うのが特徴。
トルコ東部が発祥のケバブです。
シシ・ケバブ
シシは串のことで、串焼肉のことを指します。
ヨーグルト、玉ねぎ、スパイスなどのマリネ液に一晩漬けてから焼くのが主流。
ヨーグルトと玉ねぎに漬けると肉の臭みが取れ、食感も柔らかくなるんです。
バーベキューのように、野菜の串焼きなどと一緒に食べることもあります。
アダナ・ケバブ
スパイシーなひき肉を使った串焼きのこと。
オスの羊肉を使ったひき肉を使用します。
専用の大きな包丁を使ってミンチ状にするのがポイントです。
平べったく、長い鉄串にひき肉をつけるように成形するのですが、串から肉が離れてしまうこともありコツが必要だそう。
イスケンデル・ケバブ
薄いパンの上にドネルケバブを乗せ、トマトソースと溶かしバター、そしてヨーグルトをかけ食べる、盛りだくさんのケバブ。
ヨーグルトかけるの…と思うかもしれませんが、トルコでは料理にヨーグルトをよく使います。
日本にあるような甘いヨーグルトは、トルコでは食べません。
イスケンデルケバブのヨーグルトソースは、濃厚でさっぱりとしたチーズのような感覚。
お肉ともよく合いますよ。
イスケンデルとはアレキサンダーという意味。
と言ってもアレキサンダー大王が食べたとかではなく、アレキサンダーさんという方が開発した、ブルサ地方の名物料理です。
テスティ・ケバブ
素焼きの壺に入ったケバブで、カッパドキア地方の郷土料理です。
カッパドキアのツアーに参加すると、昼食メニューがこのテスティケバブの場合もありますよ。
カッパドキアのアヴァノスは焼き物で有名な地域で、お土産屋さんにもたくさんの焼き物が並んでいます。
味付けは、トマトペーストと塩。
細かく切った羊肉や玉ねぎ、トマト、ニンニク、スパイスなどを壺に入れ、窯で長時間煮込みます。
壺の上部を割って中身を取り出すという思い切った方法で取り分けてくれます。
しっかり煮込まれていて、ピラフやパンとよく合いますよ。
パトゥルジャン・ケバブ
出典:E4024, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
パトゥルジャンとはナスのこと。
キョフテ(ハンバーグ)と輪切りのナスを交互に並べて焼きます。
飾り付け程度に、トマトやピーマンが入ることも。
お肉となすは、みそ炒めなど日本でも相性がいい組み合わせですよね。
お肉の油がなすにしみ込んでとても合います。
トルコナスの皮は固めなので、皮は取り除いて食べるのがトルコ流です。
まとめ
昔も今もトルコの国民食と言えるケバブ。
各地域に独自のケバブ料理があるほど、その種類は多種多様です。
トルコでは、ファーストフード的なケバブ屋はもちろん、ケバブ専門の高級レストランもありますよ。
機会があれば、ぜひ本場のケバブを試してみてくださいね。