トルコ版ピザ「ピデ」とは?種類やコストコで買えるピデを紹介

ピデとはトルコ版ピザのことで、トルコの定番メニューの一つです。
ピザのようにチーズやトマトソースは必ずしも入っていないため、お総菜パンに近いピデもあります。
トルコには地域ごとにもご当地ピデがあり、そのスタイルはさまざま。
中でも、黒海地方のサムスンやトラブゾンのピデは美味しいことで知られています。

そんなトルコのピデが今コストコでも買えるんです。
今回はトルコのピデの特徴や種類、そしてコストコで買えるピデについてもご紹介します。
コストコユーザーの方はぜひチェックしてみてくださいね。

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ピデとは?

舟形のトルコ版ピザ

ピザとピデは似た言葉ですが、ピザのルーツはピデにあり、という説もトルコにはあります。
丸型のピザとは違って、多くのピデは舟形をしているのが特徴。
ピデには具材が乗ったイチリ・ピデと具材が入っていないピデがありますが、一般的にピデと言えばイチリ・ピデを指すことが多いです。

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ピデの種類

イチリ・ピデ

具材が乗ったピデを指すイチリ・ピデには、ひき肉、チーズ、ほうれん草、ソーセージ、鶏肉、など、さまざまな種類があります。日本と同じようにミックスピデもあります。ひき肉やチーズと一緒に卵を乗せて、半熟状態でトロトロ卵をつけながら食べるピデもトルコでは人気。

ラマザン・ピデ

ラマザンとは断食月のこと。
ラマザンでは日が出ている間は何も食べず、日の出前(サフール)と日没後(イフタール)に食事をとります。
ラマザン・ピデとはラマザン時に食べらている、具材が入っていないシンプルな丸型パンのこと。ふっくら厚めで、ごまとクミンシードが振られているのが特徴です。

ラフマジュン

ピデよりもさらに薄い生地に、細かくしたひき肉、パセリ、玉ねぎ、にんにく、スパイスなど乗せてオーブンで焼きます。
チーズは使わず、ピリ辛でパリッとした食感。
食べるときはトマトや玉ねぎなどの生野菜を挟んでレモンを絞り、ラップサンドのように食べます。
ラフマジュンはトルコだけではなく、アラブ世界でもよく食べられているファストフート。
ラフマジュンはピデの仲間で、ピデかラフマジュンかという論争が起こることもあるとか。

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ご当地ピデ(地域名/ピデ名)

トラブゾン/スュルメネ・ピデ


出典:By kardeşler karadeniz …, CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons

バターが添えられた丸型のピデ。黒海地方は良質なバターの生産地でピデにはよくバターが使われますが、スュルメネ・ピデにも黒海バターをたっぷり使用しています。
チーズと卵が定番ですが、具材が乗ったものもあります。
バターやチーズで油分が多いため、パンと一緒に提供されます。
また、生地は他のピデと比べて水分量が多めで、食べ応えがあるピデですよ。

サムスン/バフラ・ピデ


出典:By E4024, CC BY-SA 4.0,via Wikimedia Commons

サムスンには地域ごとに名物ピデがありますが、中でもバフラ地区のバフラ・ピデが有名です。
細長いクローズピデで、具材を薄い生地で巻いて焼き上げるバフラ・ピデ。
具材はシンプルにひき肉と玉ねぎがメインで、チーズが入ることもあります。
仕上げにバフラ産のバターをたっぷり塗るのが特徴。

コンヤ/エトゥリ・エキメッキ


出典:By Mardetanha, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

「エトゥリ・エキメッキ」とは肉入りパンという意味ですが、実際はひき肉入りのピデのこと。
薄くて長いのが特徴です。1~2メートルほどの長さで、とにかくインパクトがあるピデ。クリスピー生地のような食感で、サクサク食べられます。

アイドゥン/イェニパザル・ピデ

パムッカレとエーゲ海の間にあるイェニパザルは、チッタスローにも登録されている小さな町。
ここの名物ピデは小さめの丸型のピデ。
ゴマペーストやひき肉入りが入っていて、バターをのせ特産のトゥルンチと呼ばれるビターオレンジを絞って食べるのが主流です。

サフランボル/サフランボル・ピデ

ほうれんそう、ひき肉、たまねぎ、パセリなどを生地で巻いて焼いたもの。
クローズタイプのピデで、生地は薄め。
ほうれんそうがメインなので、さっぱり食べられます。

コストコで冷凍ピデが買える

商品名は「フラッドブレッド」

「フラッドブレッド」の名前で売られているコストコのピデ。
冷凍コーナーにあり、値段は2,158円(税込)。
原産国もトルコで、トルコらしいパッケージです。
10個入りで、細長い舟形をしています。具材はトマトとチーズのみ。バジルやタイム、オレガノのハーブも入っています。
具材がシンプルな分、アレンジが効くのが嬉しいですね。
パッケージにもナスや卵が乗ったアレンジ写真が載っています。

作り方

オーブンを約230度で余熱する。
凍ったままのピデを袋からだし、天板に乗せ7-9分加熱する。
オーブンから取り出し、5分冷ましてから食べる。

食べた感想

厚めの生地でチーズがたっぷり入っているので、食べ応えがあるピデです。
チーズにハーブがたっぷり入っていて、ハーブの味が全面に出ているため、好き嫌いは分かれるかもしれません。
卵やトマト、ほうれん草などをトッピングしたほうが、チーズとのバランスが取れ美味しく感じました。

まとめ

小麦文化が発達しているトルコのピデは生地から美味しく、種類もさまざま。
スパイスが強くないので、日本人にも食べやすい味です。
ご当地ピデはその土地の名産を使っていることが多く、特に美味しいです。
日本でもコストコのほかトルコでレストランでも食べられますよ。気になる方はチェックしてみてくださいね。

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