トルコ南西部に位置するボドルムは、トルコでは誰もが知っているリゾート地。トルコ国内はもちろん、ヨーロッパからも多くの人がバカンスに訪れます。白い建物の街並みは、まるでギリシャのような風景ですよ。かつては、ハリカルナソスという名の古代ギリシャ都市だったボドルム。ビーチだけではなく、ボドルム周辺では遺跡観光も楽しめます。今回は、ビーチも遺跡も楽しめるボドルムのおすすめ観光スポットを紹介していきます。
目次
ボドルムってどんなところ?
トルコやヨーロッパで人気のリゾート地
ムーラ県にあるボドルムは、エーゲ海と地中海の境目に位置しています。トルコのエーゲ海から地中海にかけて多くのビーチリゾートがありますが、中でもボドルムは高級リゾート地として有名。と言ってもトルコは物価が安いので、ハワイやヨーロッパなどのリゾート地と比べれば安く旅行できます。ボドルムの風景は、青い海と白い建物のコントラストが特徴的で、ヨーロッパのリゾート地のよう。白で統一された家の窓や扉は、カラフルな色で塗られています。軒先にはブーゲンビリアが咲いていて、どこを切り取っても絵になる風景です。
ボドルムは港町なので、海岸にはたくさんのヨットや船が並んでいます。ボドルムビーチ沿いには、レストランやカフェ、ナイトクラブなどが立ち並び、夏は夜まで賑わっていますよ。また、ボドルムのすぐそばにはギリシャの島々があり、フェリーで足を伸ばすこともできます。ボドルムは、交易地点として古代から栄えた場所。ボドルム周辺には、ビーチリゾートだけではなく、遺跡も数多くあります。
ボドルムへの行き方
イスタンブール乗継でボドルムへ
日本からボドルムへは、ターキッシュエアラインズの利用が便利。イスタンブール乗継ぎでボドルムへ行くことができます。ボドルムの最寄りの空港はミラスボドルム空港。イスタンブールの両方の空港(イスタンブール空港とサビハギョクチェン空港)からミラスボドルム空港へのフライトがありますよ。所要時間は1時間15分ほど。カタール航空で、ドーハから直接ボドルムへ入ることも可能。
ミラスボドルム空港からボドルム市内へは、空港シャトルバス(HAVAŞ)、もしくはムーラ県営バス(MUTTAŞ)で行くことができます。所要時間は約45分です。
ボドルム観光のおすすめシーズン
5月から10月頃がビーチシーズン
ビーチや海水浴を楽しみたいなら5月から10月頃がおすすめ。7、8月はほとんど雨が降りません。日差しが強烈なのでサングラスや帽子は必須。夏場のビーチは観光客でぎっしりですが、ビーチイベントがあったりナイトクラブで遊べたりと賑やかに過ごしたい方にはぴったりです。冬場は海には入れませんが、街歩きやボドルムの景色は楽しめます。1~3月頃には、オレンジ収穫祭やソーセージ&ワイン祭りなどがあり、冬ならではの楽しみ方もありますよ。
遺跡巡りをするなら
ボドルム城
15世紀頃、ボドルム近くにあるロードス島を拠点にしていた聖ヨハネ騎士団が建てた城。16世紀、ロードス島がオスマン帝国の領土になると、聖ヨハネ騎士団はボドルム城を手放しました。19世紀には刑務所としても使用されていたボドルム城。城内には、フランス、イタリア、イギリスなど国名がついた塔がいくつもあり、中でもフランスの塔からの景色が美しいです。城内には、水中考古学博物館が併設されていて、こちらもおすすめ。ボドルム海域で発見された沈没船の展示もありますよ。
マウソロス廟
出典:flickr photo by Troels Myrup
紀元前350年頃、ボドルム周辺地域を統治したマウソロスの霊廟。古代世界の七不思議の一つです。当時は、高さ約40メートルもあった霊廟。ピラミッド状の屋根のてっぺんには、マウソロスと王妃アルテミシアを乗せた戦闘用馬車の彫刻が置かれていました。地震により損壊したり、ボドルム城の建材としてマウソロス廟の石材が使用されたりと、徐々に当初の面影を失い、現在は基礎だけが残っています。
住所:Tepecik, Turgut Reis Cd. No:93, 48440 Bodrum/Muğla
時間:9:00 – 19:00(冬季は17:30閉館)、月曜休館
ローマ劇場
幹線道路沿いに突如現れるローマ(円形)劇場は、マウソロスが統治した時代に造られたもの。13収容人数は約13,000人と大きめの規模です。観客席上段からは、エーゲ海やボドルムの街並みを見渡せますよ。遺跡観光しながら、リゾート気分を味わえるスポットです。
ショッピングをするなら
ジュムフリエット通り
ボドルムの雰囲気を味わいながら買い物したいなら、ジュムフリエット通りがおすすめ。ボドルム城の東側の広がるこの通りは、おしゃれな雰囲気で、観光客でにぎわっています。お土産屋やブティックなど様々なジャンルのお店がありますよ。
海を満喫するなら
ボドルムビーチ
ボドルム中心地にある賑やかなビーチ。ボドルムビーチ沿いには、レストランやカフェ、バーなどがたくさん。夜まで楽しめるスポットです。ビーチには所狭しとパラソルが並んでいて、シーズン中はとにかく観光客でいっぱいになります。海に入らない方は、春や秋にボドルムビーチに行くと、のんびり過ごせて満喫できるかも。
ボドルム半島クルーズ
時間がたっぷりある方には、クルーズがおすすめ。日中出航のクルーズなら、ランチもついていますよ。途中、シュノーケリングをしたり離島に行ったりとエーゲ海をしっかり満喫できます。海から見るボドルムの街並みやボドルム城も絶景ですよ。
まとめ
朝から夜まで楽しめるビーチリゾート
「文明の十字路」「世界遺産」というワードでトルコを知っている人にとって、ボドルムはトルコだと思えないかもしれません。それほど、他の都市とは違う雰囲気を持つ場所。白い街並みとおしゃれな雰囲気のビーチは、他国のリゾート地にも劣りませんよ。昼はパラソルの下でのんびりしたり買い物をしたり、夜はバーやナイトクラブで楽しんだり、ボドルムでは一日中楽しめます。リゾートだけではなく、ボドルム城などの遺跡観光もできるので、時間をたっぷりとって、滞在されることをおすすめします。