食物繊維たっぷり「ブラウン・ピスタチオラテ」とは?トルコ地震支援につながるクラウドファンディングを紹介


出典:Fease
2023年2月6日未明にトルコ・シリアを襲った大地震が発生してから約2週間が経とうとしています。
死者数は4万6000人を超え、今もなお瓦礫の下には多くの人が残されているとみられています。
亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

被災地は雪が降るほどの寒さです。
不安の中、テントや屋外で過ごされる被災者の方を思うと心が痛み心配でなりません。
一日でも早く、安心して生活が送れるよう願うばかりです。

今回紹介するのは、被災地であるトルコ南東部で生産予定の「ブラウン・ピスタチオラテ」に関するクラウドファンディング。
起案者は5年前からトルコで難民支援を中心に事業を行うFease(フェアーズ)代表の菊池泰基さんです。
いよいよ生産段階に、というところで今回の大地震が発生しました。

この記事では、ブラウン・ピスタチオラテとは何か、実際に飲んだ感想、そして菊池さんから聞いたプロジェクトへの思いなどを記していきます。

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ブラウン・ピスタチオラテ プロジェクトとは

食物繊維たっぷりのノンカフェイン飲料を販売


出典:Fease
2023年2月4日からクラウドファンディングプラットフォームGood morningで開始した「トルコ人とシリア難民を繋ぐノンカフェイン飲料ギフトブランドFease」プロジェクト。
主なリターンは食物繊維たっぷりのノンカフェイン飲料「ブラウン・ピスタチオラテ」です。
そのほか、シリア難民の方々による手仕事の刺繍バッグやぬいぐるみも販売されます。

このプロジェクトのモットーは「世界をほっとさせる一杯」。
雇用創出によってトルコ人とシリア難民にとっての幸せを生み出し、最終的には「未来の子どもたちに偏見の連鎖を残さないこと」を目的としています。

詳細はこちら↓

トルコ人とシリア難民を繋ぐ女性に優しいノンカフェイン飲料ギフトブランドFease
トルコから日本へ体に優しいほっとな一杯の販売を通じ、現地の女性の雇用や労働の課題を解決する三方良しのプロジェクトを目指しています。その先に、トルコ人とシリア難民を繋ぐ事で”未来の子どもたちに偏見の連鎖を残さない”という想いを込めています。
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ブラウン・ピスタチオラテとは

原料はピスタチオの一種「メネンギチ」


出典:By MikaelF – Treball propi, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
ブラウン・ピスタチオラテの原料は、トルコ南東部に自生するピスタチオ。
なじみのある緑のピスタチオの一種ですが見た目は異なり、厚めの皮で深い青緑色です。
トルコ語では主にメネンギチ(Menengiç)と呼ばれています。
トルコ南東部ではこのピスタチオを粉砕し、ピスタチオコーヒーとして親しまれています。

メネンギチが実る木は聖書にも登場する歴史ある木。紀元前7000年も前から食用されていたという記録も残っているそうです。

コーヒーとして飲まれるようになったのはオスマン帝国以降のこと。トルココーヒーの影響を受け、ピスタチオコーヒーが誕生したそうです。

食物繊維がたっぷり


出典:Fease
ビタミンやミネラルなど栄養価が高く、女性におすすめのブラウン・ピスタチオラテ。
中でも食物繊維が豊富に含まれています。
1杯(約45gの場合)に約2.2~3.3gの食物繊維が含まれていて、一日の不足分を補えます。
栄養価が高いことに加えノンカフェインなので、妊婦さんや授乳中のママにもおすすめですよ。

ブラウン・ピスタチオラテの効果の詳細はこちら↓

【トルコから日本へ】女性にぴったりなブラウンピスタチオ・ラテを日本に届けたい!
日本から約8500km。トルコで妊婦さんや子育て中の女性に親しまれているビタミンミネラル豊富で女性にとって優しい成分がたくさん含まれてるブラウンピスタチオ・ラテ。その売り上げで、トルコの難民問題を解決したい。「世界をほっとさせる一杯を届けたい。」そんな思いで始まったプロジェクトです。

日本人が飲みやすいように改良


出典:Fease
実はこのブラウン・ピスタチオラテ、日本人向けに改良されたオリジナル飲料なのです。
共同開発者はピスタチオコーヒーの研究をされているトルコの大学教授。

現地ではお好みでミルクや砂糖を入れて飲まれているそうですが、本プロジェクトの商品には既にミルクなどを加え「ラテ」に仕上がっています。
ほんのり甘さがあるのが特徴です。

現地ではピスタチオコーヒーと呼ばれていますが、この商品には既に甘さを加えていることとその色味から、「ブラウン・ピスタチオラテ」と名前を変え販売しています。

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ブラウン・ピスタチオラテの飲み方

お湯やミルクで割る


1.ブラウン・ピスタチオラテ30~45gをカップにいれる(多めがおすすめ)
2.お湯を注ぐ
3.お好みでミルクや豆乳、ハチミツなどを入れる(入れるとさらに美味しい)
これだけ!簡単に作れます。

実際にブラウン・ピスタチオラテを飲んだ感想

ミルクとの相性ぴったり


封を開けると香ばしいナッツの香りがふわっと広がります。
お湯で割って飲んでみると、コーヒーとはまた違った特有の香りとさっぱりとした味。少し甘さも感じました。
ミルクや豆乳を入れて飲んでみると、これが相性ぴったり。ミルク系飲料と合わせて飲むのがおすすめです。
ハチミツや黒糖など、甘みを加えるとさらに美味しくなりますよ。
本プロジェクトのサイトではバナナスムージーやシフォンケーキのアレンジレシピも紹介されていました。
いろいろとアレンジが効きそうなので、飽きずに飲めると思います。

口当たりも良い


ピスタチオの殻にも栄養があるため、現地では殻も一緒に粉砕し飲んでいるようです。
トルココーヒーを粉と一緒に煮だしその上澄みだけを飲むように、トルコ人にとって粉感はあまり気にならないのだと思います。

日本人向けに仕上げるため、当初の問題点は「小さな殻を取り除けず、粉感が残ること」だったそうです。
しかし、改良を重ね極力粒が残らないように仕上がっているとのことです。

お湯で割ると少しだけ粒が残っているように見えましたが、実際飲んでみると気になりませんでした。
口当たりも良かったです。

プロジェクトの背景

トルコ経済危機と360万人のシリア難民


現在、トルコにはシリア難民が約360万人います。
さらには、経済危機に直面しているトルコでは女性の失業率が15%近くにのぼります。
経済状況も一因となり、トルコ国内では人種のフィルターによってお互いがギスギスしている状態が見られます。

この現状は経済の悪化などにより生活や心の余裕がなくなったことに起因しているのでは、と起案者の菊池さんは仰っていました。

起案者の紹介

2017年からトルコでシリア難民支援を行う


出典:Fease
起案者であるFease(フェアーズ)代表の菊池さんは、2017年からトルコで難民支援を中心とした事業をされています。
これまで、シリアのこどもたちへの教育支援も行ってきました。

直接菊池さんとお話した印象は、優しさあふれる目の奥に強い情熱を持っている方。
トルコでシリア難民の現状を目の当たりにし、「トルコ人もシリア人も幸せな心で満たされてほしい」という一心でプロジェクトを進めているそうです。

ピスタチオとの出会いはシャンルウルファ


そんな菊池さんがピスタチオコーヒーと出会ったのは、難民支援のため辿り着いたトルコ南東部のシャンルウルファ。
今まで飲んだことのない味で衝撃を受けたそうです。その上、栄養価も高い。
難民支援はもちろん、体に優しいコーヒーを日本の人にも届けたい、そんな思いで始まったプロジェクトです。

工場はトルコ地震の被災地にある

難民支援だけではなく復興支援にもつながる


出典:Fease
契約工場があるのは、シリアとの国境に近いキリス。
トルコ地震の震源地から近い場所です。
街は地震の被害を受けていますが、8名のスタッフも工場もなんとか無事だったようです。
スタッフの中には、地震後家に帰れず、極寒のなか車中で寝泊まりした方もいるようです。
被災者が普段の生活に戻り、安心して暮らすにはこれから長い時間がかかると思います。

今後トルコは復興という段階に入る時がきます。
雇用を生み出すこのプロジェクトは、難民支援だけではなく、復興支援にもつながるはずです。

最後に

本プロジェクトのクラウドファンディングは2023年3月18日まで。
詳しくは下記よりご確認ください。

トルコ人とシリア難民を繋ぐ女性に優しいノンカフェイン飲料ギフトブランドFease
トルコから日本へ体に優しいほっとな一杯の販売を通じ、現地の女性の雇用や労働の課題を解決する三方良しのプロジェクトを目指しています。その先に、トルコ人とシリア難民を繋ぐ事で”未来の子どもたちに偏見の連鎖を残さない”という想いを込めています。
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