世界最長の吊り橋「1915チャナッカレ橋」がついに開通!


2022年3月18日、世界最長の吊り橋「1915チャナッカレ橋」が誕生しました。
トルコ西部のダーダネルス海峡を結ぶ吊り橋です。
これまで、世界一の吊り橋(支柱間の長さ)は明石海峡大橋でしたが、この記録を抜き、1915チャナッカレ橋が世界の吊り橋ランキングトップとなりました。
この記事では、1915チャナッカレ橋の場所や利便性、名前の由来まで徹底解説していきます。

出典:Zafer, CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

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1915チャナッカレ橋とは?

1915チャナッカレ橋の場所


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1915チャナッカレ橋は、トルコ西部トラキア地方のダーダネルス海峡に架かる橋です。
ヨーロッパ大陸とアジア大陸をつなぐ橋で、ゲリボル(ヨーロッパ大陸)とラプセキ(アジア大陸)の南側に位置しています。

チャナッカレはトルコ周遊ツアーでもよく立ち寄る観光地。
特にトロイ遺跡が有名です。

建国100周年事業の一つ

1915チャナッカレ橋は、2023年トルコ共和国建国100周年に向けた事業「クナルーテキルダーーチャナッカレーバルクケスィル自動車道」の一部です。
この自動車道、なんと全長324kmもあって、現在進行形のプロジェクト。
1915チャナッカレ橋はマルカラーチャナッカレ自動車道(6号線)に属しています。

ダーダネルス海峡初の吊り橋で、トルコの北西から南西へ向けての交通の便が期待されています。
なお、日本の高速と同じく、徒歩や自転車などでの通行はできません。

世界一の支間長

吊り橋の中央支柱間の長さは2023m。
それまで世界一だった明石海峡大橋を抜き、世界最長となりました。
支間長の2023mはトルコ共和国100周年を象徴した数字ですね。

「1915」名前の由来は戦勝記念日

橋の名前につく「1915」とは、第一次世界大戦中のガリポリの戦いで、トルコ軍が連合国軍に勝利した1915年3月18日が由来。
開通式が行われた2022年3月18日は、107年目の戦勝記念日でした。

「3月18日チャナッカレ大学」や「7月15日殉教者の橋」など、トルコでは記念日を名前に付けることがよくあります。

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1915チャナッカレ橋の利便性

ダーダネルス海峡を約6分で通過


出典:Homonihilis, CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

1915チャナッカレ橋ができたことによって、ダーダネルス海峡を約6分で渡れるようになりました。
これまではフェリーで渡らなければならず、約1時間半ほどかかっていました。
また、1915チャナッカレ橋によって、マルカラーチャナッカレ間は、従来のルートより40kmほど短縮されています。

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1915チャナッカレ橋の料金

2022年3月26日以降は有料

開通日の2022年3月18日からの1週間は通行無料でしたが、2022年3月26日からは有料となっています。
マルカラから6号線に乗り、1915チャナッカレ橋を通った場合の料金は下記の通りです。

乗用車 275.5TL
ミニバス 366TL
トラック(小型~大型) 588~1181TL
オートバイ 68TL
(2022年3月時点)

1915チャナッカレ橋ができるまで

2017年に着工

ダーダネルス海峡に橋を渡す構想が初めてでたのは1984年、今から40年近く前のことです。
1994年、再度プロジェクトが持ち上がり、入札まで行われてましたが、計画は断念。
3回目の計画で、ようやく1915チャナッカレ橋が実現しました。
受注したのは韓国企業で、2017年にプロジェクトが開始します。
当初、トルコ共和国建国100周年となる2023年完成予定でしたが1年前倒しとなり、韓国ートルコ修好65周年となる2022年に開通となりました。

まとめ


これまで、イスタンブールからチャナッカレ方面へは、マルマラ海を回り、かつフェリーにも乗らなければいけなかったので、時間がかかるイメージがありました。
1915チャナッカレ橋によって1時間以上の移動短縮ができるので、需要が高まりそうです。
今後は、1915チャナッカレ橋を通るツアーも期待できそうですね。

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