ジャーミイとは、イスラムの礼拝堂(モスク)のこと。イスラム教徒がお祈りする場ですが、東京都渋谷区にある東京ジャーミイは誰でも見学が可能です。
その礼拝堂の美しさから週末はひときわ賑わうスポットに。カフェやハラールマーケットも隣接しているので、トルコに行った気分を楽しめます。
今回は、東京ジャーミイのアクセスや見学方法から、見学後の楽しみ方まで徹底解説していきます。
目次
東京ジャーミイとは
オスマン様式のモスク
東京ジャーミイの始まりは、ロシア革命から日本に避難してきたタタール人のため、礼拝堂を求める声があがったことがきっかけです。
1938年には、東京ジャーミイの前身である東京回教礼拝堂が作られます。
その後、老朽化により1986年に取り壊されますが、2000年に現在の東京ジャーミイが再建されました。
建物はトルコのオスマン様式で、資材はすべてトルコ製を使用。まるでトルコにあるモスクのような立派な建物です。
礼拝堂だけではなく、トルコ文化センターも隣接していて、カフェやホール、ハラールマーケットなどもあります。
※東京ジャーミイの正式名称:東京ジャーミイ・ディナーヤト トルコ文化センター
東京ジャーミイへのアクセス
最寄りは代々木上原駅
最寄り駅は、小田急線・千代田線の代々木上原駅。駅から約徒歩5分で、井の頭通りの高架を越えた左手に見えます。
静かな住宅街で目立つトルコらしい建物なので、すぐにわかるはず。
一階には、イスラム系の本屋や休憩スペース、ホールなどがあります。
休憩スペースではお茶も飲めますよ。
礼拝堂は、休憩スペース奥の階段を上がった2階にあります。
入口近くにある外階段から、直接2階の礼拝堂に行くことも可能。
東京ジャーミイを見学するには
出入り自由
東京ジャーミイの見学は自由で、無料。
寄付形式で、礼拝堂の入り口には、募金箱が置いてあります。
毎日10~18時まで開館していますが、金曜日のみ集団礼拝があるため、14時以降見学が可能です。
土日祝はガイドツアーを催行
土日祝は14時半から東京ジャーミイの日本語ガイドツアーが行われています。
予約は不要で、1階のエントランスに行けばツアーに参加できますよ。
モスク内には、アラビア文字や幾何学模様、植物模様などが描かれています。
自分で読み解くのは難しいですし、深くモスクについて学びたい方におすすめのツアーです。
礼拝堂だけではなく、外壁に架かれたアラビア文字やエントランスに飾られた絵についてなど、詳しく解説してくれますよ。
ちなみに、祝日が金曜日の場合は、ツアーはお休みです。
礼拝堂の2階部分は女性専用スペース
礼拝堂の2階部分は、女性専用の礼拝スペースです。
男性は入れませんので、注意しましょう。
2階からは、ステンドグラスやドームがより近く見えて、1階とは違った景色が楽しめますよ。
緻密な模様を間近で見られるので、女性の方はぜひ2階部分にも行ってみてくださいね。
見学時に注意すること
露出の多い服装はNG
・礼拝堂は土足厳禁。
・女性は、礼拝堂で髪を覆う必要があるため、スカーフを持参しましょう。持っていない方向けに、礼拝堂の入り口でスカーフの貸し出しもしています。
・タックトップや短いスカートなど、露出の多い服装は禁止です。
・礼拝中の見学はできますが、撮影は禁止。礼拝中は静かに、動きまわらず見学しましょう。なお、礼拝時間は公式HPから確認できます。
東京ジャーミイ見学後は
隣接するトルコ文化センターへ
礼拝堂を見学した後は、東京ジャーミイに隣接するトルコ文化センターにも足をのばしてみましょう。
礼拝堂を出て右手に進むと、トルコ文化センターの2階と繋がっています。
普段はトルコ関係の講座や展示などが行われている場所ですが、モスク見学後の立ち寄りスポットとしても楽しめますよ。
オスマン様式の伝統的な家屋を模していてる外観もチェックしてみてくださいね。
カフェで休憩
トルコ文化センター2階には、カフェ、講座室、事務所があります。
カフェでは、トルコ料理の日替わりランチやトルコのスイーツが食べられますよ。
トルココーヒーやチャイもあります。モスクを見学した後の一休みにぴったりの場所です。
ハラールマーケットで買い物
1階のハラールマーケットでは、トルコ料理に欠かせないレンズ豆やトマトペーストなど、ちまたでは買えないトルコ輸入品が揃っています。
チャイグラスなどの雑貨もあるので、お土産にもおすすめ。
見るだけでも楽しいマーケットです。
まとめ
旅行体験できるスポット
緻密なタイルやステンドグラスが美しい礼拝堂は、一見の価値ありです。
より詳しくモスクについて知りたい方は、土日のガイドツアーがおすすめ。
カフェ、ハラールマーケットなどもぜひ立ち寄って、トルコ気分を楽しんでみてくださいね。